昨日はちょっと知り合いのトリマーさんの集客の相談に乗っていました。きちんと獣医系の学校に通い本格的に勉強しつつトリマーの資格も取る。そして将来は海外も含め、起業・独立まで考えている女の子です。
私自身20代前半の時はそのまで将来を決めておらず、今から自分のやるべきことが見えているのが非常にうらやましく思えたのですが、若さだけでサロンを作ってしまうと後で売り上げが立たず大変なことになってしまうかもしれません。
そこで今回ペットサロンやトリミングサロンを作ろうとしている方に、ブログの集客と、そこから発展して売り上げをどう伸ばして行けばよいのか?アドバイスをします。
トリミングブログの集客がうまくいくために必要なこと
まず、基礎の基礎として前回紹介したように、ブログと動画とできればSNSを組み合わせたワードプレスサイト、またはアメブロサイトを立ち上げます。
そこでのタイトルは皆さんが来てほしい顧客の地域名を軸に「東京+トリマー+格安サロン+○○」のような感じで作ります。もしライバルが多すぎる場合はもう少し地域を絞って「渋谷区」「港区」「新宿三丁目」など駅の名前を入れておくと良いでしょう。
ここは基礎の基礎です。自分の地域にどれくらいライバルがいるのかは「グーグルキーワードプランナー」を使えばおおよそが分かりますが、私はトリマーのプロとして独立したいのならば、キーワードマーケティングツールの1つぐらいは絶対に持っておいた方が良いと思います。
例えば2016年の4月20日現在、東京にどのくらいの数のトリミングサロンのホームページがあるのか?ライバル店舗数やキーワードなどはこの5000円のツールで一発で分かります。
来客数が月に1名増えれば、集客ツールくらいあっという間に回収できると思うのでここで投資はためらわないほうが良いです。
トリミングサロンは価格勝負の世界に入るなかれ!
次に価格設定に関するアドバイスです。自営業でトリミングサロンを開業するのであれば、サービス面や価格面できめ細やかに・・・。などという文言で勝負したいと言い出すのですが、そのような甘い戦略では近くに格安の大手サロンができた瞬間につぶれます。
もちろん、元獣医とか、そういうプラスアルファの売りがあればいいのだと思いますが、獣医学部卒業をしてトリミングサロンというケースもあまりないと思います。
1000円カットの美容院ができたせいで、多くの美容サロンがつぶれたのと同じ。価格勝負の世界は資本と体力勝負になります。
単価勝負というのは非常に危険です。回転数を上げて安くすると自分の体力が削られる。
かといって1件あたりの単価を上げると時間が長くとられ、回転数が減ってしまいます。
ではどうやって、売り上げUPをしていくのか?
サロンの値段は低く抑え粗利の高い商品を売ろう!
もし、ご存じなければ「フロントエンド」と「バックエンド」という言葉を覚えてほしいのですが、フロントエンドとはいわゆる目玉商品で、赤字覚悟の釣り商品です。
よく家電ショップがTV3台まで1万円とかやってますね?100円マックとかもそうです。ミュゼの500円お試しなども女性ならよくわかると思います。
結局こういうのは釣りであり、店全体の売り上げに貢献するのは別のところにあります。
TVを見に来たついでにレコーダーを買った人。100円マックのつもりがジューズ(原価はタダ同然)をお代わり、500円で脱毛するつもりが全部で30万円のエステコースに申し込み。
こういう風に利益を取ります。牛丼屋は牛丼ではほとんど利益がでず、おしんこ50円、サラダ100円、卵100円とバックエンドで儲けているわけです。
同じようにトリミングサロンも、カットで売り上げを伸ばすのではなく、一緒にペットフード、シャンプー、洋服など自分の手を介さずに利益が入ってくるもので勝負したほうが成功すると思います。
このようにちょっと頭を使うかどうかが、成功と失敗の別れ道なのです。若さと勢いだけで成功するほどビジネスは甘くありません。
コメント